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岩手県農産物改良種苗センター

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年頭のご挨拶

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  公益社団法人 岩手県農産物改良種苗センター

___ 理事長    田沼 征彦

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新年を迎え、皆さまにはご健勝のこととお喜び申し上げます。

日頃より、当センターの事業運営につきましては、特段のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年は「これまで経験したことの無いような」という気象上の表現が使われるように、春以降気象変動の激しい年となりました。

春の低温に始まり、7月下旬から8月上旬にかけて奥羽山系での集中豪雨、9月中旬の台風18号、26号などによる被害が発生いたしました。

このような気象条件下でありましたが、水稲の作柄は作況指数が「102」となり、品質的にもカメムシ被害による着色粒の発生も少なく、うるち米の一等比率は、95.6%と長野県に次いで全国2番目の高い水準となっています。

関係機関・団体と一体となって実施している産米改善の取組みが功を奏したと考えております。

本年度の当センターの運営状況を申し上げますと、まず水稲種子の生産につきましては、近年発生が多く課題となっていた細菌病については、薬剤の播種同時施用やプール育苗の取組拡大などにより発生が抑制され、台風・降雨による倒伏被害があったものの、種子生産者と関係機関・団体のご協力・ご指導によりまして、需要数量を全量供給できる見込みとなっております。

麦種子につきましては、収穫期の長雨による穂発芽が発生したことから、他県産種子及び一般産の種子転用による確保を行い需要数量を満たすことが出来ております。

また、園芸関係の果樹苗木については、国の「果樹経営支援対策事業」を活用した改植の苗木需要が堅調であることから、関係機関・団体と連携し生産性の高い有望品種の苗木生産に努めており、りんどう種子については、効率的な生産管理を進めるために採種圃場を集約化させることで、県オリジナル品種の計画的な生産を実施したことにより園芸事業全般ではほぼ計画通りに推移しております。

さて、当センターは平成24年7月に公益社団法人に移行し、現在2年目を迎えております。農産物の市場性向上や農家経済の安定向上に寄与すべく、一層公益性を重視した事業運営を行い、優良種苗の安定供給に最善を尽くして参る所存であります。

会員・関係機関各位の一層のご支援とご協力をお願い申し上げるとともに、皆様のご多幸を祈念し、年頭のご挨拶と致します。