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岩手県農産物改良種苗センター

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令和5年理事長の年頭挨拶

明けましておめでとうございます。

令和5年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。また、当種苗センターの事業推進につきまして、日頃より特段のご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年もまた新型コロナウイルス感染症はとどまるところを知らず、消費行動や販売環境に大きな影響を及ぼしました。そうした中、米価については下落に歯止めがかかり、農家にとっては安心材料の一つとはなりました。しかし、長引くウクライナ侵攻や円安による肥料・農薬、燃料や資材の値上がりなど生産コストの上昇が続き、農業経営を圧迫しております。

そうした状況下で農業政策も迷走し、輸入に頼っている麦・大豆の増産支援の拡充を図ることと併せて、水田活用の直接支払交付金への「水張り要件」の付加や、飼料用米においては専用品種への転換など、水田農業に急激な変化を求める政策提案がなされました。

飼料用米の専用品種については、当初、令和5年産からの作付けが求められましたが、種子の確保ができないという現状を踏まえ、専用品種への転換は令和6年産からという方針に切り替わりました。しかし、一年間延びたとは言え、各種子場では品種転換に応じるために、指定ほ場の再調整や種子生産団地内と周辺農家との合意形成を急がなければなりません。種苗センターといたしましては、これまで通り現場に足を運び各農家や地域の実情を踏まえ、関係機関・団体とも話し合いを重ねながら、需要に応じた種子の生産・供給を行うための体制作りを支援してまいります。

本年もまた、農業生産の継続性を確保するために不可欠な種苗を、社会情勢の変化や農業政策の転換に即応しながら、県内外の作付け農家に確実にお届けできるよう、役職員一同、引き続き努力を重ねて参る所存であります。種子生産者の皆様や関係機関・団体各位の一層のご支援、ご協力を賜ることをお願い申し上げますとともに、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。 

公益社団法人 岩手県農産物改良種苗センター

理事長   後藤 元夫