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岩手県農産物改良種苗センター

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令和6年理事長の年頭挨拶

明けましておめでとうございます。

新しい年を迎え、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

また、日頃より当種苗センターの事業推進につきまして、特段のご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

令和5年は記録的な猛暑が続き、米穀、果樹、野菜等の農産物の生育に大きな影響を及ぼしました。水稲の収量は「作況指数104」のやや良となりましたが、品質については、高温障害による白未熟粒等が多発し、一等米比率の全国平均が61.3%(10月末現在)と大きく低下いたしました。そうした中で、岩手県の一等米比率は91.1%(同)と高い割合を維持し、全国では長野県に次ぐ第2位と高品質米を供給することが出来ました。「銀河のしずく」等の本県オリジナル水稲品種を全国区に押し上げ、ブランド化を一層推進する足がかりを築いた一年でもあったと思います。

昨年の猛暑は種子生産の現場にも大きな影響を与えました。水稲では割籾が多発し、また大豆においては裂皮・シワ粒・紫斑病の多発など品質的に課題の多い年となりました。県内の各種子場においては、高品質の種子に仕上げるため、採種ほ農家や種子センターのオペレーターの皆様により連日連夜、適期刈取り・乾燥・調製の作業に精を出していただきました。高齢化や担い手不足、施設・機械の老朽化問題等々を抱える中で、また、異常気象が常態化する生産環境の中で、本県農業を支える種子の確保・供給にご尽力いただいたことに敬意と感謝の意を表します。

当種苗センターは、本県の農業経営の発展に寄与することを目的に、農業生産の基盤である優良な農産種子及び園芸種苗を安定的に供給するため、今後とも役職員一同、引き続き努力を重ねて参る所存であります。種子生産者の皆様や関係機関・団体各位の一層のご支援、ご協力を賜ることをお願い申し上げますとともに、皆様のこの一年のご多幸を祈念し年頭の挨拶といたします。

 

公益社団法人 岩手県農産物改良種苗センター

理事長 伊藤 清孝